追伸 そろそろお前もお金について学ぶように 父より

お金について知ることで経済的にも精神的にも自由になりましょう。

【メリット】それでも"つみたてNISA”をやるべき理由【デメリット】

政府は老後の為に自助努力で2000万円用意しろ、年金だけじゃ足りないよといってます。専門家の多くは銀行預金を投資に回して欲しいという狙いを含んでいると考えているようです。

投資にお金が回れば経済が活性化するからです。

政府は"iDeCo"や"つみたてNISA"を推奨してますが、これらを活用すれば資産は増えるのでしょうか。当然ですが、メリットもあればデメリットもあります。

今回は"つみたてNISA"について、特にデメリットについて紹介したいと思います。

f:id:moneylabo:20190522204102j:plain

そもそも"つみたてNISA"って何?
2018年からスタートした"つみたてNISA"。
国が資産形成のために作った「減税するから、長期投資しましょう」という制度です。

金融庁調べによると利用率はまだ1%程度だそうです。まだあまり知られていないようですね。

その主な特徴は以下のとおり
・毎月一定額を積み立て投資(年1回でもよい)
・非課税投資枠は年間40万円
・運用益は非課税
・非課税期間は最大20年
・投資対象商品は限定されているが、安全性に優れた商品

年間40万円で20年間なので最大40万円×20年=800万円まで非課税で投資できることになります。

世界経済は現在、年2%~3%で成長していることから、この"つみたてNISA"も同し利率で増えると考えると毎年40万円を20年間運用した場合、800万円の積み立てが20年後には1000万円を超える計算になります。
銀行預金に置いといてもほとんど増えないので、"つみたてNISA"をやりましょう、というのが政府の考えです。

"つみたてNISA"のデメリット
1.元本割れすることもある
2.損失となっても損益通算や損失繰越ができない
3.20年という長期にわたる投資期間
4.インフレに弱い

1.元本割れするすることもある
いくら国が安全だからといっても元本を保証しているわけではありません。
その損失を軽減させるために長期間に渡って積み立てることが必要になります。

2.損失となっても損益通算や損失繰越ができない
複数の口座で投資をしていると、一つの口座で利益が出ても、一方の口座では損失が出ることがあります。
このとき、利益と損失を合算(相殺)した純利益をもとに税金を計算することを「損益通算」といいます。つまり、損失が出ても利益から差し引くことができるので、税金を抑えることができるのです。
しかし、「つみたてNISA」の損失は損益通算の対象外です。
損失が出た口座が"つみたてNISA"口座だったとしたら、損益通算はできませんので、他の口座で得た利益をもとに税金を計算することになります。

また、「繰越控除」も使えません。繰越控除は、損益通算で損失を引ききれない場合、
残った損失分を3年間にわたって繰り越し、翌年以降の利益から差し引くことができる仕組みです。
同様に税金の負担を軽くするための制度なのですが、"つみたてNISA"は、繰越控除の対象外です。

3.20年という長期にわたる投資期間
"つみたてNISA"を最大限活用するには長期投資が前提になります。この考え方は過去においてインデックス投資を長期的に保有していれば損することはなかった、ということから来ています。
しかし今後の未来に関しては誰にもわかりません。20年後、豊かな生活ができるかどうかは決して保証はされていません。15年後に世界経済が大暴落すれば、残り5年で元通り回復するのは難しいでしょう。

4.インフレに弱い
インフレとは物価が上昇することです。
例えば、今、100円を投資して20年後に倍の200円になったとしても、
今、100円で買える缶ジュースが20年後、物価が上がって倍の200円になっていれば、実質的に資産は増えていないということになります。
つまり、物価上昇率よりも資産の増加が大きくなければ投資の意味はありません。

それでもやはり"つみたてNISA"はやるべき理由
以上、"つみたてNISA"のデメリットを紹介してきました。
とはいえ、1つ1つのデメリットはどれも大したことはありません

それどころか"つみたてNISA"には、これらのデメリットを補って余りあるほどのメリットがあると思います。このご時世ですから、デメリットを気にして投資をしないほうが、よっぽど損失ではないでしょうか。
もしまだ投資をしていないのであれば、まずは少額でもいいので、「つみたてNISA」を活用して投資をスタートさせてみましょう。