分散投資を正しく理解し、リスクを最小限に抑える。
資産を長期的な視点で増やしていくためには、分散投資を正しく理解する必要があります。学問的にはポートフォリオ理論といわれます。
これは、リスクを最小限に抑えながら、リターンを最大限得るためにはどう投資対象を組み合わせればよいかを研究する理論です。
難しい話は抜きにして、簡単に言うと、1つのかごに卵をまとめて入れてると、かごを落とした時に卵は全部割れてしまします。そうならないようにかごをいくつかに分けましょう。そうすれば1つのかごを落としても、他のかごの中の卵は割れずに済む、という話です。
このかごにあたるのが投資対象になります。
投資対象を1つに絞るのではなく株式、債券、あるいは、国内、国外に分けて投資しましょう。
ここで、間違えやすいのですが、国内株を複数所有していても分散投資にはなりません。1つの銘柄の価格が上がれば他の銘柄の価格も上がるし、下がれば他の銘柄の価格も下がるためリスクヘッジができてないからです。
分散投資の目的は、価格変動リスクをヘッジ(回避)することですので、可価格変動の方向が逆の動きをする投資対象を選ばなければなりません。基本的には株と債券、国内と国外は価格変動の方向が逆になりやすいので、これらの組み合わせが管理しやすいでしょう。
そして、どの区分に比重を置くかを、投資しながら学んでいくのがいいと思います。これらに加え、FX、仮想通貨、不動産についても投資対象になりえますので、管理できる範囲で投資を行い長期的な視点で資産を増やしていきましょう。
また、積立投資のように、毎月一定額を投資することも、時間分散という意味で、分散投資に当たります。
分散投資は短期的には大きなリターンは期待できませんが、大きなリスクを被ることもありません。投資市場というのは、急に価格が高騰することはあまりないのですが、大きく暴落することはよくあるので、そのリスクを最小限に抑える意味でも分散投資は有効です。
そして、長期的には複利効果により大きなリターンを得ることが可能なので資産形成においては必須の投資手法だと言えます。
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