追伸 そろそろお前もお金について学ぶように 父より

お金について知ることで経済的にも精神的にも自由になりましょう。

【金利】銀行の外貨預金が全くオススメできない3つの理由【手数料】 

余裕資金の投資先に悩んでいる中高年もいらっしゃることと思います。

銀行窓口で相談すると「外貨預金はいかがでしょう」なんて紹介されることもあると思います。銀行預金以外に投資の経験がなく、資産運用の知識に乏しい人に薦めると比較的簡単に話にのるそうです。

確かに「預金」という言葉には、「投資」と言われるより安全な気がします。

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しかし銀行は利益を出さなければ事業を維持できません。

銀行の窓口相談は無料でお金の相談に乗ってくれます。またCMでも今が旬のかっこいい俳優や女優が笑顔で勧めてくる、かなり信用できるイメージがあります。

そうは言っても、銀行は慈善事業ではないのでより多くの手数料を得なければなりません。リスクを顧客に転嫁して最小限のリスクで最大限のリターンを得ようとするのは当然です。
従って、銀行で売られている商品が必ずしも顧客にとっていい商品であるとは限らないのです。

銀行員が外貨預金を進める際の説明文句として、
金利の安い円での預金より、外貨預金なら何倍も金利が高い
保有資産として円だけでなく外貨も保有することによりリスクを分散できる
といったところでしょうか

しかし、外貨預金は全くオススメできません

外貨預金をお勧めできない3つの理由
1.金利が高い=その国の信用力が低い

例えば、信用できる人と、あまり信用できない人、どっちにお金を貸しますか。
信用できる人にお金を貸しますよね。

信用できない人に貸しても返して貰えない可能性がある。
従って信用力がない分、金利を高くしてカバーすることになるでしょう。

同じように信用力が低い国の金利は高く設定されています。

南アフリカ、トルコ、ブラジルなど金利は高いです。
これらの国の何が信用できないかというと、政治が安定していないこともありますが、
それよりもインフレリスクが大きな要因です。

インフレとはモノの値段が上がること。
モノの値段が上がればそれは貨幣の価値が下がることを意味します。
せっかく保有していても価値が下がるのはイヤですよね。

金利通貨の国は短期間でインフレが起きていることが多いです。
それに対して日本はそれほど短期でインフレは起きていません。

2.外貨預金は保証がない
普通預金や円定期預金は預金保護制度の対象です。
ペイオフ制度といって、もし預け先の銀行が倒産しても、1金融機関1預金者あたり元本1000万円までと、
その利息は保護されます。

しかし、外貨預金は預金保護制度の対象外。保証されません。
銀行が倒産した場合、全部または一部が返ってこない可能性があります。

保証のない預金をするのは少し不安ですよね。

3.外貨預金は手数料がバカ高い
外貨預金を預け入れたり払い戻す際、TTS(買値)・TTB(売値)
と呼ばれる銀行ごとに定められた専用のレートがあります。

TTSとTTBに差があればあるほど、手数料も多く取られているのです。

外貨預金は預け入れた際のレートより円安にならなければ為替差益は得られません。
仮に円安になったとしても、この為替手数料により金利も為替差益も吹っ飛ぶくらい高く設定されています。

このバカ高い手数料のために、金利が高くても元本割れする可能性は十分にあります。

銀行窓口では外貨預金のメリットばかり言われますが、世の中そんな美味しい話はない。必ず裏があります。

外貨預金は預金というより投機に近いです。
手数料がバカ高いFX(外国為替証拠金取引)と言ってもいいでしょう。

まとめ
預け入れ・払い戻しの度に高額の手数料を支払い、為替リスクを全額負担し、
銀行が倒産したら返金されないかもしれない。
逆に言えば、銀行側にとっては低いリスクで高いリターンを得られる商品なのです。

これが「銀行が販売している外貨預金」です。

外資産を保有するならば外貨預金以外にも、外国株式、外国投資信託、外国債券等
もっと安全でリターンも期待できる商品があります。

投資初心者は、「銀行で販売している外貨預金」には手を出さないよう注意してください。