ほんとうに生命保険は必要でしょうか。 - 追伸　そろそろお前もお金について学ぶように　父より

たくさんの人が、生命保険に入っていると思います。
万が一のとき家族が困らないようににお金を残したいですもんね。
生命保険は毎月一定額の保険料を何年も払うのですから、一生で考えると、買い物としてはマイホームを購入するくらい高い買い物になります。

必要がないなら払わない方がいいですよね。

ほんとうに生命保険は必要でしょうか。

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生命保険には大きく分けて掛け捨て型と積立型（貯蓄型）があります。

掛け捨て型は保険料が安く、一生払うというよりも、決められた一定期間加入するのが一般的です。しかし、その加入している一定期間で万が一のことが起きる確率は、宝くじに当たるくらいの確率です。そんな低い発生確率に備えてお金を払い続けるのはバカバカしくないですか。

生命保険に加入していなくても国民年金や厚生年金に加入していれば、遺族基礎年金や遺族厚生年金が支給されるため大黒柱が亡くなってももすぐに困ることはありません。これに加え普段からある程度貯金していればよいのではないでしょうか。

余裕があるならば、子供が小さいうちに一定期間、加入しても良いとは思いますが、基本的には必要ないと思われます。

次に積立保険ですが、これも掛け捨て型以上に必要ないでしょう。

保険会社の営業マンは、積立型の生命保険を勧めてきます。
というのも掛け捨て型では高い手数料をとることができず、会社の儲けにはならないからです。

積立保険は実質的には生命保険というよりも、投資商品に近いもので手数料が異常に高く、毎月の運用にも高い手数料が含まれています。
都心の高いビルは○○生命保険ビルと言った保険会社名が入った立派なビルがたくさん見られますよね。そのビルの建設費用や維持費は、保険料で維持されていることを考えると手数料が高くなるのは理解できます。お客のことよりも、自分たちを優先しているとしか思えません。

また積立保険の利回りは低く設定されているので、満期まで払い続けたとしても投資信託等の他の投資商品の方が高い利回りを実現できます。
満期以前に解約しても、解約時にいくらお金が戻ってくるか（返戻率）が設定されていますが、決して保証しているわけではありません。
しかも払込元本を上回る返戻金が得られるのは２０年後や３０年後といったかなり長期間払い込んだ場合です。ほとんどの場合、解約すれば損するので解約もしにくくなります。

積立保険に現在加入している方は、損してでも解約して投資信託等他の投資商品に乗り換えた方がいいです。

以上より民間の生命保険には加入する必要はないのではないでしょうか。

ただし、資産家などのお金持ちが相続対策として、生命保険は利用する価値はあります。なぜなら死亡保険金から一定の非課税枠があるため相続税を節約することができるからです。

相続対策についてはまたの機会に。