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前回、銀行窓口で金融商品は買ってはいけない理由を述べました。
大手銀行での外貨預金も同じくぼったくり商品です。してはいけません。
銀行のホームページを見ると、米ドル年2%とかユーロ年3%とか、でかでかと高い金利が表示されていていかにも有利なように表示されています。
現在、円普通預金や円定期預金に入れても金利がほぼゼロのため利息はほとんど付きませんよね。だから、円で預金するよりも外貨で預金した方が得なような気がします。
罠です。
銀行は高い手数料を狙っているのです。
まず、為替手数料というものがぼったくりなのです。
外貨預金は日本円を外国通貨に替える際に為替手数料が発生します。これがけっこう高い。
しかも、預金を引き出す際にまた日本円に戻す必要があり、その際にも為替手数料が発生しますので、結局、往復で高い為替手数料を支払わされるはめになります。
また外貨預金はさらに銀行が搾取できる仕組みになってます。
銀行に外貨で例えば金利年1%で預金すると、銀行はそのお金を外国の銀行に例えば金利3%で預けてますので、この場合、差額2%を搾取できちゃうのです。
1%でも利息がつけば良いと思われるかもしれませんが、外貨で預けることは為替変動を忘れてはいけません。円高とか円安とかこれはなかなか激しく変動します。おちおち寝てる場合でもないくらい変動します。
その変動リスクは全て預金者が負う仕組みで、銀行が損することはありません。
一般に金利が高ければ高いほど為替変動は激しく、トルコリラなんかは金利年30%とかあります。逆に恐ろしくなります。
しかもこれらの金利には当然税金がかかります。
円預金では利息はほとんどつかないですが元本割れはしません。
しかし外貨預金は利息が付いたとしても為替手数料や為替変動により元本割れする可能性は十分にあります。
頻繁に日本と海外を行ったり来たりする人にとっては、為替を睨みながら外貨預金をする価値はありますが、そうでなければやめましょう。
大手銀行ではなく、ネット銀行ならまだ手数料は安いですがそれでも為替変動リスクは避けられないので、やはりやめた方がよいでしょう。
ちなみに外貨預金はペイオフ(預金保護制度)の対象外であることも一応付け加えておきます。
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大人のマネー常識 外貨預金はおバカ預金![本/雑誌] / トキオ・ナレッジ/著
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